高齢者人口の状況や割合について

大阪府の人口は約880万人で、東京都、神奈川県に続いて3番目の人口を誇る都道府県です。全国規模としても高い人口を誇るが、年々減少しているのが現状です。65歳以上の人口は約240万人とされ、高齢者は大阪府全体で約3割弱いる割合です。さらに半数にあたる約120万人は75歳以上の後期高齢者で、高齢化社会はますます加速していくと見込まれています。介護サービスを必要とする人も2035年には62万人を超える観測です。

現状、大阪府で要介護認定を受ける人は約54万人います。東京都は約63万人なので、全国2位の数字です。要介護認定は要支援と要介護の2つに分類されています。介護が必要なレベルを確かめるため、身体機能や生活機能のほか、認知機能や精神・行動障害、最後に社会生活適応力の5つから認定します。要支援は、スポット的に介護が必要となるものの、基本的に自立して生活が行えるレベルを示し、利用できるのは、通所型などの介護予防サービスです。一方要介護は、運動機能、思考力、理解力の低下が見られることから、要支援状態と違い自立した日常生活に支障があるため、介護が必須であるレベルを示します。この場合、入居型の介護サービスなどが利用可能です。

大阪府の介護職員は、現在約20万人弱です。5年間で約3万人増えましたが、高齢者の数をふまえるとまだまだ足りていないのが現状です。また、今後も高齢者は増加傾向にあるとされているため、介護人材の不足は軽く3万人を超える見込みです。大阪府では介護人材の確保に向けて、積極的に取り組みを実施しています。